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F5.6

福岡市の海岸沿いでヨットの国際大会を行っていることを新聞で知り、もしかしたら愛宕神社から見えるかもしれないと思い、70-200の望遠レンズを下げ神社へ向かった。愛宕神社から大会が行なわれている方角を望むも、ヨットが微かに見える程度で写真を撮るほどでもなく、ベンチに座りながら神社の周辺を適当に撮影し帰る事にした。久しぶりに三脚なしの手持ち撮影は身体的に自由で楽しい。望遠レンズはよくボケるので、フォーカス部分が限られ画角の中で重要となる被写体が明確になる。広角レンズで捉えるパンフォーカスな写真より、構図もシビアで少し間違えると感傷的で通俗的になるので、危険なレンズだ。

僕が写真の学校に通っていた頃、明るい標準レンズを使い、ボケ味を全面にだした写真を先生にみせると、なぜボカすのか、ボカさないとお前は写真が撮れないのかと言われ、それから構図の中でフォーカスがどのように作用するのか慎重に考え、私の中で絞りの標準を意識するようになった。
手持ちでカメラを使う場合、絞りはF5.6にする。レンズにもよるが、35ミリカメラのレンズ群の中で、F5.6が最もレンズ性能(解像感・収差の少なさ)が高まる。ここを標準とし、そこから設定をかえる場合は、自分の中で意図するものがある場合に限る。ルールというわけでもないが、学生の頃、絞りの必然性を考えF5.6が習慣化すると、そこから無闇に変えられなくなり今に至る。
今日も、愛宕神社で写真撮って下さいと一眼を渡されると、F5.6に設定を変え撮影するほどだ。